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Finaleシリーズ>Allegro
AllegroとはFinaleほどの柔軟性や機能は必要ないので手ごろな価格にしてほしい、という人のための中級者向けのソフトです。
AllegroはFinaleから上級者が使う特殊な機能を省いたソフトと言えるでしょう。Allegroは基本的な楽譜であればFinaleと同じように綺麗に作ることができます。
紹介
五線ごとに異なる拍子を設定することやFinaleプラグインなど、特殊な記譜をすることはできませんが、本的な楽譜を綺麗に作ることができます。
クラシック音楽の作曲にはとても向いているのではないかと思います。ポップスはドラムの楽譜がやや作りづらいかもしれません。
Human Playback機能を使用すれば、楽譜上に表記されている強弱記号や速度標語、スタッカートやフェルマータなどの奏法表記などを自動的に感知して、より人間らしい演奏を楽しむことができます。
スキャナで読み込んだ楽譜をFinaleファイルに変換することができます。MIDIキーボードをコンピュータに接続すれば、演奏をそのまま楽譜にすることができます。価格は31,500円(希望小売価格)。アカデミック版もある(但し、5ライセンスから)。
Finaleとの違い
@プラグインがほとんど付属していない→コードネームを元にハーモニーを自動作成するプラグインはついている(三声まで対応)
A特殊な記譜や微調整(独自のアーティキュレーションの作成、符尾の位置、形、長さの調整、フレンチバイオリン記号)ができない
B再生時のテンポ情報を細かく設定できない
Cコンデンス・スコアの作成が自動でできない など
PrintMusicとの違い
@作成できるパート数がAllegroはほぼ無制限。PrintMusicは24パートまで。
Aテンポを自分で刻みながらリアルタイム入力ができる。
B表示専用の拍子記号を作成、混合拍子記号の作成ができる。例えば実際は3+4/8拍子だが表示専用で7/8などといった設定できる。
C歌詞を一度に作成した後、クリックで音符に割り付けができる。など
個人的視点
Allegroは休符を含む連桁の設定ができないのでそこが多少不便です。
再生時のバウンス設定は曲中でOFF→ONはできるのですがON→OFができません(Allegro2005では)。
管弦楽、吹奏楽のスコアを作成する場合はAllegroより上のソフトを使わないと、PrintMusicは24パートなので足りなくなると思われます。
本当に基本的な楽譜作りには何の問題もないので、価格優先の人はAllegroを検討してみてよいと思います。
Allegroは毎年のバージョンアップではなく2年ごと位です。ただ、FinaleともPrintMusicとも差をつける必要があるため、そこまで大きな機能追加などが見られないのが残念なところです。しかし逆を言えば一回買えばそこまでバージョンアップの必要性を感じないということでもあります。
ただし、新しいバージョンのファイルは開けない、という問題が生じることがあります。
FinaleでできないことはAllegroでできません。また、特徴がFinaleに似ているのでFinaleのページもご覧ください。